■なんとなく分かりました! 「今さら聞けない沖縄W杯」(前編)を読んで下さった方ありがとうございました!アクセス数や反響をみると、W杯がある事は知っていても、我らが日本代表が大会でどのようになるといいのか!?についての情報を欲しがってる方が多いと感じました。伝えたつもりが一番良くない!と教えられたことがあります。日本のバスケが熱くなるために、熱量高めで発信しつづけたいと思います!後編も暑苦しくて申し訳ございません!お付き合い宜しくお願いします!
■日本が戦う相手は?
【グループE】
(FIBAランキング/W杯出場回数)→対戦日時
・日本(36位/6回)
・ドイツ(11位/7回)→8/25 21:10
・フィンランド(24位/2回)→8/27 21:10
・オーストラリア(3位/13回)→8/29 20:10
日本のW杯出場回数の6も目立ちますが、1960年代の2度の出場を含みますので、ポジティブすぎる参考にはしないほうがいいでしょう。FIBAランキングでみると日本が最下位。下記の6月27日に発表された、出場国だけにフォーカスしたパワーランキングをみても、日本にとってはすべての試合が大きなチャレンジだと分かると思います。
【Eグループ・パワーランキング】 4位 オーストラリア 7位 ドイツ 11位 フィンランド 14位 日本 【アジア出場国・パワーランキング】
21位 中国 22位 フィリピン 26位 レバノン 28位 ヨルダン 31位 イラン
・FIBAランキングではありません。パワーランキングです。
・アジア地域最上位1チームにパリ五輪出場権(この枠をかけて戦う)
ちなみにNBA・レイカーズでプレーする八村塁選手のW杯欠場が発表されたのも、このパワーランキングが発表されたのも偶然6月27日でした。このランキングが八村選手の合流を想定したものと仮定すると、そのままこの数字を受け止める余裕はないと割り切りましょう! W杯出場国パワーランキング:FIBA Basketball World Cup 2023 Power Rankings: Volume I, who are the favorites? - FIBA Basketball World Cup 2023 - FIBA.basketball
(FIBA)
(FIBA)
■どのような準備? ・静岡大会(台湾・FIBAランキング69位)
8月8~9日@浜松アリーナ 〇日本108ー86台湾● 〇日本92ー56台湾● ・韓国遠征(韓国FIBAランキング38位)
7月22~23日@ソウル ●日本69ー76韓国〇 〇日本85ー80韓国● ・太田大会(NZ/FIBAランキング26位)
8月2、4日@オープンハウスアリーナ太田 日本ーニュージーランド 19:00 Tip off 日本ーニュージーランド 19:00 Tip off ・東京大会(FIBAランキング)
@有明アリーナ 日本ーアンゴラ(41位)8月15日 19:00 Tip off 日本ーフランス(5位)8月17日 19:00 Tip off 日本ースロベニア(7位)8月19日 15:00 Tip off 強化試合の台湾と韓国はともに出場権がなく、9月19日~@中国・杭州のアジア競技大会を見据えた強化スケジュール中だとすると、まだ仕上がりまで遠い代表チームだったはずです。韓国(FIBA38位)はEASL(東アジアスーパーリーグ:琉球・宇都宮が出場)で優勝しており、決勝もKBL対決(安養KGC90ー84ソウルSKナイツ)でした。FIBAランキングは日本(FIBA36位)が上ですが、競技力でまだ日本より上だとみてもおかしくありません。日本代表戦にいつもハングリーに戦ってくれる事をみても、今後も継続的な日韓戦で切磋琢磨の機会をのぞむ声は多いと思います。 アジア競技大会 The 19th Asian Games Hangzhou 2022
■最終メンバーは誰? 韓国戦後の公開予定の強化試合は残り「5試合」。6月19日に行われた、日本代表チーム強化・活動方針発表会見で、ホーバスHCは、W杯最終メンバーの決定時期について、8/17フランス戦、8/19スロベニア戦まで見極めたい旨のコメントを残しつつも、この2戦は限りなく本戦と同じロスターで戦う事を示唆しました(8/15アンゴラ戦あり)。ということは、最終メンバー争いの競争は、8/2、8/4 vsニュージーランド@オープンハウスアリーナ太田が最後でもおかしくありません。もちろんケガや、コンディション調整などチャンスは続きますが、マイチームから候補選手を全力で後押しするなら、このタイミングに出し切る!と思っておいた方がいいでしょう。本番はW杯本戦という事も忘れずにね!(笑)
浜松アリーナの台湾戦は、シャトルバスの移動に苦労した声も多かったようですが、浜松駅周辺など、街全体を日本代表を応援するファン・ブースターがジャックした印象をもちました。韓国戦では完全アウェイを感じた日本代表のはずです。次のオープンハウスアリーナ太田では、圧倒的なホームの雰囲気を味合わせてあげたいですね。というのも応援する選手が、未来永劫W杯に挑戦しつづけるわけではありません。念のため次の大きな国際大会も確認しておきましょう。 【今後の大きな国際大会】 2024年 パリ五輪 2027年 W杯・カタール大会 2028年 ロサンゼルス五輪
浜松アリーナでは大きな代表ユニフォームへの寄せ書きも実施!前回の中国W杯に続き、井口さんも寄せ書きさせていただきました!強化試合の現地応援を予定されている方は、寄せ書き参加お願いします!
■日本バスケ界の大きなチャンスだ!
【近年の大きな国際大会】
2019年 W杯・中国大会(アジアゾーン) 2020年 東京五輪(コロナにより2021年) 2023年 W杯:フィリピン・日本・インドネシア共催(アジアゾーン) 2024年 パリ五輪 2027年 W杯・カタール大会(アジアゾーン)
2028年 ロサンゼルス五輪 上記のように、前回・中国大会、今回・3ヵ国共催、次回・カタール大会とアジアゾーンでW杯が3大会連続で続くことになっており、今後は日本およびアジアゾーン開催はしばらくないのでは・・・と感じています。日本を除いたアジア経済の勢いが、この3大会連続開催を実現している背景です。ただ東京五輪とW杯沖縄ラウンドが続くという、近年の日本バスケ界は、開催国として国際大会に出続けることができる、日本バスケ界の大チャンスの時期であり、その頂点に沖縄ラウンドがある!といっていいと思います。もちろん国内のアリーナ環境が変われば、W杯誘致の可能性は高まりますが、アジアゾーンW杯が続いた影響で、開催国枠で削られ、国際大会に出られなかった強豪国も世界には多い、ということも忘れてはいけないでしょう。
■いま熱くならないでいつ熱くなる!
このコラムを読んで下さっている方は、バスケが好き、Bリーグが好き、好きなチーム・選手がいる。そんな方が多いと思います。もしご迷惑でなければ、家族や友人や同僚などと「バスケ代表が頑張ってて、最近日本のバスケ熱いんだよね」とか少し興味を持っていただけるような雰囲気づくりを一緒にしてみませんか!?昔バスケ部だった方は久しぶりに昔のチームメイトに「W杯だから日本応援しないとな!」連絡してみてください!そんな小さな動きの集まりが、大きなムーブメントのきっかけになり、日本代表の大健闘・躍進・奇跡に繋がると勝手に信じています! 今回も暑苦しいいコラムにお付き合いいただきありがとうございます。 一緒に日本のバスケを熱くしましょう!!レッツゴー日本!みんな応援しよう!
(写真:筆者提供)
■過去コラム 7月①今さら聞けない沖縄W杯(前編) (americansports.jp)
バスケットボールコメンテーター
井口 基史(イグチ モトフミ)
1979年生まれ/鹿児島県出身
座右の銘「一緒に日本のバスケを熱くしよう」
鹿児島南高-愛知学泉大-カリフォルニア州立大ベーカーズフィールド校-ベーカーズフィールドカレッジ出身。アメリカ留学後にFIBA国際代理人資格をアジア初の受験取得。国内プロリーグ発足後まもなく資格を返納しチームスタッフへ。富山-滋賀-岩手-大阪でスカウト/通訳/GM/スポンサー営業/球団社長を経験。現在はユース・プロ・日本代表までバスケットボール中継で熱量高めの解説を務める。
このウェブサイトは株式会社WASABIZによって運営されています。無断複製、転載を禁止します。
Comments