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ミネソタ・ティンバーウルブズがウエスタン・カンファレンス首位に




ミネソタ・ティンバーウルブズは、今季ここまで11勝3敗でウエスタン・カンファレンス1位と誰も予想しなかった強さを発揮しています。

それは下位チーム相手だけではなく、昨季王者のデンバー・ナゲッツやファイナリストのマイアミ・ヒート、今季優勝候補のボストン・セルティックスを下すなど、ホームではいまだ7戦無敗です。

ウルブズの特徴としては結成2年目のルディ・ゴベアとカール・アンソニー・タウンズのツインタワーを中心に、ディフェンシブ・レーティング106.2はリーグトップの数字となっており、平均失点は2位タイの105.3点と守備力の高さが光るチームです。

また、オフェンス面では2020年度にドラフト1位指名で獲得したアンソニー・エドワーズ、通称「アント」が大躍進を遂げており、攻守にわたって隙の無いチームとなっています。



ウルブズのDF


ウルブズが今季ここまでの強さを発揮しているのはやはりDFが大きく改善されたのが要因だと感じます。

そのディフェンスの中心となっているのが、ルディ・ゴベアです。ゴベアは、216cmの長身とその長い腕を使ったリムプロテクターとして、ジャズの在籍時にはゴール下を支えていました。ジャズはゴベアがいるおかげで強固なDFをひくことができており、ゴベアも過去3回DPOYを獲得しています。そんなゴベアを獲得したのが、昨年度のシーズン前です。

ゴベアを獲得するために将来の指名権やチームの中心プレイヤーを多く輩出し、タウンズとゴベアの強力なツインタワーを結成しました。

ただ、昨シーズンはファンの期待通りの結果にはならず、プレイオフ進出ギリギリのラインである8位でプレイオフ進出をしましたが、その年優勝を果たしたナゲッツに惜しくも敗戦する結果となりました。

昨年度のウルブズは本来のゴベアの実力を引き出すことができていないように感じました。

ジャズの時のようなゴール下のDFは見られず、またチームメイトのカイルアンダーソンと殴り合いの騒動を起こしてしまうなどマイナスなイメージがついていました。

ただ、今期は違います。ゴベアがゴール下の番人として、広いエリアをカバーし、それに連動するように周りのDFもポジションを変えており、チームのルールとして、ゴベアを中心に全員で守る姿勢が感じられます。


また、ジェイデン・マクダニエルズの成長もウルブズのDFが良くなった要因だと感じます。マクダニエルズは今年NBA4年目のシーズンを迎える206センチ83キロのスモールフォワードです。DFにもともと定評がありますが、今年は相手のエースをマッチアップし、その機動力とエナジーで相手エースを苦しめています。

そういった2人のディフェンス力とチームディフェンスがフィットし、機能しだした結果、リーグ1位のレーティングを記録しているのでしょう。




4年目のエドワーズの躍進


2020年度にドラフト1位で指名されたアンソニー・エドワーズはドラフト当初から完成された肉体と高い身体能力からウルブズファンから多くの期待を寄せられ、入団しました。

ルーキーシーズンは平均19.3点とその規格外の得点力を発揮しましたが、シュートの確立の悪さが課題として残り、新人王はあと一歩のところで獲得できませんでした。

ただ、アントはマンバメンタリティと同じ、不屈のメンタルを持っており、だれにも負けない気持ちと逆境に強いメンタルを持ち合わせています。

翌年には平均21.3得点を決め、効率も改善し、2022シーズンは平均24.6得点をさらにいい効率で上げ、チームのエースとしてプレイオフ進出にも大きく貢献しました。

個人としてもオールスターに選出された年であり、プレイオフでもその年王者に輝いたナゲッツに対して、平均31.6得点という大活躍をして最後までナゲッツを苦しめました。

オフシーズンにはアメリカ代表として出場し、多くのスター選手がいる中でエースとして、アメリカ代表を引っ張りました。

そんなアントは昨年度よりさらに進化しており、飛躍に年となっています。チームもウエスト1位、アントも平均26.6得点、5.9リバウンド、5.3アシストと得点も量産しながら、オールマイティな活躍をしています。

進化を続けるスーパースターがいるのも、ウルブズが強い要因の一つでしょう。




まとめ


今シーズンすべての歯車がかみ合い、強靭なDFとエース&ツインタワーがいるOFでウエスト1位に君臨しているウルブズですが、シーズン通してこの勝率を残すことができれば、優勝に大きく近づくでしょう。若きエースがチームを引っ張り優勝することができるのか、フランチャイズの歴史に名を刻むことができるのか、目を離せません!

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