top of page
ryuji ito

サンズにブラッドリー・ビールが加入 優勝に向けたオフへの動き




2022-2023シーズンのサンズ


2022-2023シーズンのフェニックス・サンズはシーズン序盤、クリス・ポール、デビン・ブッカー、ミケール・ブリッジズ、ディアンドレ・エイトンを中心に2020-2021シーズンほどではないですが、ウエスタン・カンファレンスの上位に位置していました。

ただ、大きく状況が変化したのがシーズン中盤です。

サンズはミケール・ブリッジズとキャメロン・ジョンソンを放出し、トレードでブルックリン・ネッツに所属しているケビン・デュラントを獲得したのです。

デュラントはNBAの現役トップスコアラーでスーパースターです。サンズは若く、将来性のある選手を出し、デュラントを取ることで一気に優勝候補になりました。

ただ、プレイオフではカンファレンス・セミファイナルでNBAチャンピオンに輝いたデンバー・ナゲッツに2勝4敗で敗れ、優勝とはなりませんでした。

優勝はできませんでしたが、ナゲッツをプレイオフで最も苦しめたチームがサンズであり、来期こそ優勝の期待がかかります。





オフシーズンのサンズ


オフシーズンにサンズは優勝できるチームにするため、大きな決断を迫られていました。

それはチームの中心でゲームをコントロールすることが出来るポイントガードであるクリス・ポールをトレードするか、ドラフト1位でサンズに加入したビッグマンでこれからの将来サンズを引っ張っていく存在になれるディアンドレ・エイトンをトレードするかです。

ポールはポイント・ゴッドと呼ばれる支配的なガードです。ただ、今季で38歳と全盛期はとっくに過ぎており、怪我も多くなっています。

エイトンはそのサイズや身体能力でゴール下では身体を張れ、ミドルシュートも高確率で決めることができる若手ビッグマンです。

ポールは年齢やケガでプレイオフでは重要な局面で出場ができずに敗戦、エイトンもプレイオフで期待されていた活躍ができず、サラリーも高額のため、トレード対象となっていました。この2人をトレードし、デュラントとブッカーの周りをサポートできる選手を獲得するとみられていました。

ただ、実際起きたトレードはワシントン・ウィザーズのフランチャイズプレーヤーであるブラッドリー・ビールを獲得し、サンズはクリス・ポールを放出するトレードです。

ビールはMAX契約をもらっており、サンズのサラリーキャップをさらに圧迫する結果となりました。



今季のサンズは優勝できるのか


私個人の感想を言うと、優勝できる可能性があるチームにはなっていると感じます。

理由は3つあります。


1つ目の理由は圧倒的な攻撃力と絶対的なエースの存在です。

今季のサンズには3人のリーグトップスコアラーがいます。

トレードで加入したビールはウィザーズ時代に平均30得点を残しており、爆発した試合では60得点取った試合もあります。アウトサイドシュート、ドライブからのフィニッシュなど多彩なスキルを持ち合わせており、1人で止めるのは非常に難しい選手です。

ブッカーはここ数年でスコアラーとして、リーグ屈指の選手となっており、その打点の高いシュートを止められないムーブとなっています。

この2名だけでも火力十分ですが、ここにデュラントがいます。デュラントは歴代でもトップのスコアラーで208cmのサイズでカードのスキルを持ち、得点を量産します。

優勝経験もあり、クラッチタイムも強いプレイヤーです。

この絶対的なエースであるデュラントがいることが優勝できる大きな理由です。


2つ目の理由は優秀なロールプレイヤーの獲得です。

サンズはビールの獲得により、ブッカー、ビール、デュラント、エイトンの4人のサラリーがチームのサラリーキャップのほとんどをしめています。

つまり、選手層を厚くするために使えるサラリーが限られているということです。

ただ、サンズは素晴らしいオフの動きをすることで十分な補強をすることに成功しています。

ガードでは3Pシュートやドライブ、DFで貢献できるエリック・ゴードンを獲得、ウイングでは複数ポジションを守れ、3Pを高確率で決めることができる渡邊雄太を獲得しました。インサイドもドリュー・ユーバンクスを獲得しており、昨季の課題を解決できるロスターを組むことに成功しました。


3つ目の理由は優勝経験のあるヘッドコーチの獲得です。

サンズはここ数年モンテ・ウィリアムスがヘッドコーチとして、率いてきました。モンテ・ウィリアムスは2021-2022シーズンにはシーズン最高勝率を記録しており、ファイナル進出も果たしました。

ただ、昨季の敗戦後に解雇となり、サンズは新しいヘッドコーチを探すという選択をしました。そして、就任したのがフランク・ヴォーゲルヘッドコーチです。ヴォーゲルは2019-2020シーズンにロサンゼルス・レイカーズの監督に就任し、その年にNBAチャンピオンに輝いています。その後、解雇されてしまいましたが、その実績が買われ、サンズの新しいヘッドコーチになりました。

攻撃面ではスコアラーがいる中、守備面で大きく定評があるヘッドコーチを連れてくるのはとてもいい動きだと感じます。

シーズン通して、ヴォーゲルの戦術が浸透すれば、優勝する可能性は高いでしょう。




まとめ


今回は今季大注目のサンズについて、書いてみました。

強力なスコアラーが3人いるのはデュラント、ハーデン、カイリーのネッツを彷彿とさせます。ネッツ時代はなかなか3人が揃わなかったですが、サンズの3人は3人そろった状態で試合を見られるのか注目です!




このウェブサイトは株式会社WASABIZによって運営されています。無断複製、転載を禁止します。



Opmerkingen


bottom of page