今シーズンから新たにインシーズン・トーナメントが導入され、レイカーズが初代王者に輝きました。
レイカーズは11月4日にスタートしたグループステージを全勝で突破し、同じく勝ち上がったサンズ、ペリカンズに勝利し、今月10日にラスベガスのTモバイル・アリーナで行われた決勝戦でインディアナ・ペイサーズを下して“NBAカップ”の初代王者に輝きました。
すでに通常のシーズンでNBA史上最多タイとなる17度のリーグ制覇を飾っているレイカーズに記念すべきインシーズン・トーナメント初代王者という新たな勲章が与えられることになりました。
17度のリーグ制覇はボストン・セルティックスと並んでNBA最多タイとなりますが、また別のリーグ制覇を成し遂げたレイカーズがボストン・セルティックスより頭一つ抜き出る形となりそうです。
インシーズン・トーナメント
今シーズンから導入されたインシーズン・トーナメントとはいったいどのようなものなのでしょうか。
NBAは「2023 NBA インシーズン・トーナメント」に関する詳細を発表しました。
全30チームが参加し、グループ予選とノックアウトラウンドの2段階で試合が行われます。最初のグループ予選では、2022-23シーズンのレギュラーシーズンの勝敗に基づいて、各カンファレンス内で3つずつの合計6つのグループに分けて試合が行われます。続くノックアウトラウンドに進むことができるのは、各グループで最も成績が良かったチームと、ワイルドカード2チーム(各カンファレンスから1チームずつ、グループ1位チーム以外で最も成績の良かったチームが選出)の計8チームとなります。ノックアウトラウンドでは、準々決勝、準決勝、決勝と1試合ずつ戦うトーナメント形式で行われ、プレイオフと違い1試合で勝敗が決まります。各グループは以下の通りとなります。
■ウェスト・グループA
・メンフィス・グリズリーズ
・フェニックス・サンズ
・ロサンゼルス・レイカーズ
・ユタ・ジャズ
・ポートランド・トレイルブレイザーズ
■ウェスト・グループ
・デンバー・ナゲッツ
・ロサンゼルス・クリッパーズ
・ニューオーリンズ・ペリカンズ
・ダラス・マーベリックス
・ヒューストン・ロケッツ
■ウェスト・グループC
・サクラメント・キングス
・ゴールデンステイト・ウォリアーズ
・ミネソタ・ティンバーウルブズ
・オクラホマシティ・サンダー
・サンアントニオ・スパーズ
■イースト・グループA
・フィラデルフィア・76ers
・クリーブランド・キャバリアーズ
・アトランタ・ホークス
・インディアナ・ペイサーズ
・デトロイト・ピストンズ
■イースト・グループB
・ミルウォーキー・バックス
・ニューヨーク・ニックス
・マイアミ・ヒート
・ワシントン・ウィザーズ
・シャーロット・ホーネッツ
■イースト・グループC
・ボストン・セルティックス
・ブルックリン・ネッツ
・トロント・ラプターズ
・シカゴ・ブルズ
・オーランド・マジック
インシーズン・トーナメントのグループ予選、ノックアウトラウンドにかかわる計67試合は、決勝以外の試合がレギュラーシーズンの順位にカウントされます。そのため、2023-24シーズンのレギュラーシーズン自体にインシーズン・トーナメントが組み込まれており、インシーズン・トーナメントを含めても82試合に収まる仕組みとなっています。ただ、決勝戦は試合数に含まれないため、選手のモチベーションによっては盛り上がりに欠ける試合となってしまいます。そこはしっかり対策をしており、優勝チームには新しく制作されたトロフィー「NBAカップ」が贈られ、ノックアウトラウンドに進出したチームの選手には順位に応じて賞金が与えれ、特に若手選手やミニマム契約選手にもモチベーションがあがるようになっています。
金額は優勝チーム:1人あたり50万ドル、決勝敗退チーム:1人あたり20万ドル、準決勝敗退チーム:1人あたり10万ドル、準々決勝敗退チーム:1人あたり5万ドルとなっています。
インシーズン・トーナメント決勝
約1か月かけて行われたインシーズン・トーナメントですが、決勝はどちらもインシーズン・トーナメント無敗のレイカーズ対ペイサーズの対戦となりました。
レイカーズはレブロン・ジェームズを中心にアンソニー・デイビスやオースティン・リーブスなどプレイオフの経験があるベテラン選手やスター選手がそろっているチームなのと対照的にペイサーズは昨年度オールスターに選出され、今季も大活躍をしているタイリース・ハリバートンを中心に若いメンバーで構築されており、プレイオフのような激しい試合の経験は少ないメンバーは多いですが、将来が楽しみなチームとなっています。
試合は両者得点の取り合いのなか、アンソニー・デイビスがゴール下を支配し、レイカーズがインシーズン・トーナメント初代王者に輝きました。アンソニー・デイビスは41得点20リバウンドと圧倒的な力を見せつけました。
まとめ
今季、初の試みでインシーズン・トーナメントが行われましたが、感想としては予想以上の盛り上がりを見せており、とても見る側としても楽しめるトーナメントとなりました。
会場もプレイオフのような空気感で激しい攻防を見ることができ、実際に選手の中には“プレイオフモード“に入っていた選手もいて、シーズン中よりステップアップし、集中した選手を見ることができました。
来年もぜひ開催し、よりNBAが盛り上がったものになれば、うれしいです!
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