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おさえておくべきバスケカレンダー2024

能登半島地震で被災された方々へ、心からお見舞い申し上げます。余震も続き不安な生活かと思いますが、一日も早くバスケを楽しめる日常が戻ってくることを祈っています。



■気になるバスケイベントカレンダー

🏀1月 

天皇杯・クォーターファイナル

1月10日(水)

川崎ー長崎:とどろきアリーナ

横浜ー宇都宮:横浜武道館


中継現場でも話題になったのが、準々決勝にシーホース三河がいないことの違和感。9回も天皇杯を制してきた三河が、準々決勝に辿り着けなかったのは2000年以降では2014-15と2022-23の2回のみ。退任された鈴木貴美一HCがいかに強いチームを作り続けていたか。クォーターファイナルの顔ぶれをみて気付きました。


サンロッカーズ渋谷・有明コロシアム開催

1月17日(水) SR渋谷―川崎:有明コロシアム


渋谷のホームゲームが初めて有明コロシアムに登場。セガサミー体制へ移行した渋谷が本気の興行をココでお披露目してきそうな気がしています。3月20日(水)FE名古屋戦、 3月27日(水)信州戦と3試合予定していますが合わせて3万人動員を目指すプロジェクトとありいずれも水曜開催。クラブとしての大きなチャレンジ。コート上だけでなく球団挙げての取り組みに注目が集まります。個人的にはセガサミーが持つキャラクターやデジタルの力をどこまで披露してくれるのか楽しみです。その初戦を解説担当させていただけるということで渋谷の歴史に立ち会えて光栄です。


島根スサノオマジック・東京開催

1月20・21日(土・日)

島根ー茨城:武蔵野の森総合スポーツプラザ


スサマジが東京にて初のホームゲーム開催。Bリーグ規約・第3章Bクラブ・第23条〔Bクラブの権益〕では、「Bクラブは、原則としてホームアリーナを有する都道府県を活動区域とし、活動区域外で行うBクラブの試合興行(プレシーズンゲーム・公式試合を含む)継続的なスクール活動は原則として禁止とする」となっている。「ただし、活動区域外で活動を希望するBクラブが、Bリーグおよび活動区域とするBクラブに対して事前に申し出を行い、チェアマンおよび活動区域とするBクラブの承認 を得た場合にはこの限りではない。」ということで、在京8クラブから承認を得ての開催です。オーナーであるバンダイナムコが「BANDAI NAMCO Sports Fes.」と銘打ったスペシャルイベントも同時開催されるということで、スポーツ界全体に今後の地方クラブの東京開催の可能性に一石を投じる興行になると思います。



🏀2月

天皇杯セミファイナル

2月14日(水)

琉球ー川崎or長崎:沖縄アリーナ

千葉J-横浜or宇都宮:船橋アリーナ


セミファイナルから昨シーズンのBリーグファイナルを戦った琉球と千葉Jが登場します。EASLも並行して戦っていましたので、天皇杯は初登場。いきなりホームで戦えるという事は、Bリーグファイナルに進出した価値を感じます。


FIBAアジアカップ予選

2月22日(木) 日本ーグアム:有明コロシアム

2月25日(日) 日本ー中国:有明コロシアム


2月のスケジュールでみると、天皇杯セミファイナルが代表戦が7日前にあり、代表合宿を考えると進出する4チームからは代表招集しにくいのかどうか気になります。この代表招集でパリへのチャンスがどれくらいBリーガーにあるのかが分かる気がします。ホーバスHCはメンバー選考と合宿期間確保に苦慮しそうですね。代表招集がこれまで無かった選手にはチャンスですし、サプライズ招集があるのか楽しみです。この時期の活躍は代表直結の可能性が高く、ブースターの盛り上げやアピールも必要だと思います。


どこに勝てば出場できる?

グループC:中国・グアム・日本・モンゴル(ホーム&アウェー)


今後は?

2024年11月21日 日本ーモンゴル

2024年11月24日 日本ーグアム

2025年2月20日 日本ー中国

2025年2月23日 日本ーモンゴル

(日程は変更の可能性がありますのでご注意ください)


FIBAアジアカップ出場条件は?

各グループ:上位2チーム

各グループ:3位のチームは予選トーナメントへ(上位4チームが出場)


本大会はいつ・どこで?

2025年8月: サウジアラビア・ジェッダ



🏀3月

EASL決勝トーナメント

3月8日(金) セミファイナル :会場未定

3月10日(日) ファイナル :会場未定

千葉Jはすでに決勝トーナメント進出を決めています。琉球は現在2位とグループ混戦のなかにいますが、日本勢が両チームとも決勝トーナメントに進んでくれることを願っています。タフスケジュールをこなしてきた両チームが報われるのは3月です。

EASLは「ワールドスポーツCLIP」というBリーグ応援番組「マイナビBe a booster!」元スタッフが制作に携わる番組にて川村卓也選手と井口基史で交代でレポートしています。こちらも是非ご覧ください!


天皇杯ファイナル

3月16日(土):さいたまスーパーアリーナ


スケジュールの通り1週間でEASLと天皇杯の2つのタイトルが決まります。もし琉球or千葉JがEASLを制するとしたらその1週間後に再び天皇杯チャンピオンをかけて戦う事になります。3冠を目指せる唯一のチームが生まれるのはこの1週間。チームの負担はもちろんありますが、3月は両チームのブースターも忙しい月になりそうです。



🏀4月 チャンピオンシップ・残留争い

この時期になるとCS進出・プレーオフ・残留の行方がだいぶ分かっているころだと思います。みなさんのマイチームが4月にはどの位置にいるのか。逆算していまはどこにいるべきか。この時期に笑っていられるようなシーズンになる事を願っています。



🏀5月 CS/プレーオフ/ファイナル

今シーズンも各地でチャンピオンシップドラマが生まれるはず。ファイナルの顔合わせはどうなるのか。昇格チームはどこになるのか。残留争いの行方は。5月には2024-25シーズンの地区分けの景色も見えてくるかもしれません。



🏀6月 契約動向

選手契約について継続・満了などのニュースが出てくるのがこの時期です。推しの選手がどうなるのか心配な日々を過ごす方が多いはず。毎シーズン同じロスターで戦う事はほぼ有り得ないのがバスケの世界。だからこそあのシーズンはこうだったと、心に残るロスターがみんなそれぞれあるんだと思います。


🏀7月 パリ五輪

7月27日~ 予選ラウンド開始


日本代表が48年ぶりに自力出場を決めたパリ五輪の戦いが始まります。対戦相手がまだ決まっていませんが、なぜかというとまだパリ五輪出場権をかけたトーナメントが残っているからです!


7月2~7日

パリ五輪最終トーナメント(OQT)

【OQTへ出場する主な強豪国】

スロベニア

ギリシャ

ラトビア

ブラジル

リトアニア

イタリア

スペイン


このように日本より格上の多くのチームがまだパリ五輪出場権をもっていません。もし沖縄アリーナで勝っていなければこれらの国に勝って残り4枠に入らななければいけなかったという熾烈な戦いが待っていたのです。皆さん!これから日本が五輪に出るには「W杯で勝って五輪を決める」すなわち「W杯に出続けるしかない!」というのを覚えておきましょう!日本バスケの盛り上がりをブームで終わらせないために。

今年もみんなで一緒に日本のバスケを熱くしましょう!

写真:筆者撮影



バスケットボールコメンテーター

井口 基史(イグチ モトフミ)

1979年生まれ/鹿児島県出身

座右の銘「一緒に日本のバスケを熱くしよう」


鹿児島南高-愛知学泉大-カリフォルニア州立大ベーカーズフィールド校-ベーカーズフィールドカレッジ出身。アメリカ留学後にFIBA国際代理人資格をアジア初の受験取得。国内プロリーグ発足後まもなく資格を返納しチームスタッフへ。富山-滋賀-岩手-大阪でスカウト/通訳/GM/スポンサー営業/球団社長を経験。現在はユース・プロ・日本代表までバスケットボール中継で熱量高めの解説を務める。


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