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ryuji ito

「ナゲッツがレイカーズにスイープで勝利し、初のファイナル進出」



カンファレンス・ファイナル


プレイオフ3回戦、ウエスタン・カンファレンス1位シードのデンバー・ナゲッツ対同カンファレンス7位のロサンゼルス・レイカーズの1戦が行われました。

結果はナゲッツが4連勝でシリーズを突破し、ウエスタン・カンファレンスのチャンピオンに輝きました。


シリーズ初戦、レイカーズはスタートのジャレット・バンダビルトに代え、デニス・シュルーダーをスタートで起用してきたのに対し、ナゲッツはいつも通りのスタートで始まりました。

レイカーズはヨキッチのDFでの弱点をつくためにスリーガードでかき乱す作戦でしたが、サイズの差を利用し、ヨキッチが攻めるのではなく、ヨキッチを起点にパスを散らし、得点を重ね、大きなリードを作ることに成功しました。


レイカーズはメンバーを元に戻すなどしましたが、なかなか点差は縮まらず、1戦目はナゲッツが勝利したかに思えましたが、試合終盤に少しマッチアップを変え、それまでデイビスがヨキッチにマッチアップしていたのを、八村塁をヨキッチにマッチアップさせ、デイビスをヘルプに置く作戦を実行しました。

それがはまり、点差は縮まり、1ポゼッション差まで追い上げることに成功しました。

ただ、最終的にはナゲッツが逃げ切り勝利を重ねました。


2戦目、3戦目、3戦目についてもどれも終盤までどちらが勝つかわからないくらいの接戦でしたが、ナゲッツが終盤に3ポイントを連続で決めるなど、レギュラーシーズン1位の強さを見せ、4連勝でシリーズ突破をしました。


NBA優勝するのはどのチーム?

  • 0%ナゲッツ

  • 0%サンズ

  • 0%ウォリアーズ

  • 0%レイカーズ



若手の成長とチームの課題が出たレイカーズ



レイカーズは今季2勝10敗から始まったにもかかわらず、プレイオフ進出を果たし、カンファレンス・ファイナルまで進出するなど、普通に見れば、実りのあったシーズンだったと感じます。

プレイオフではナゲッツに敗戦しましたが、最終的にはチーム力の部分で差が出たように見えました。

ナゲッツのシリーズで浮き出た課題は多くありますが、反対に多くのものを得ることが出きたシーズンだったと思います。


今回レイカーズにとって、プラスだった部分は若手の躍動です。

オースティン・リーブスと八村塁がこのプレイオフでチームの中心として、将来のレイカーズを担ってくれるような戦いを見せました。

リーブスは効率よく得点をし、デイビス、レブロンに次ぐオプションでチームの苦しい時間帯やクラッチタイムに起点となりました。

八村塁はレイカーズに加入後、試合に出られない時期もありましたが、プレイオフではオフェンス面ではベンチから2桁得点をあげ、ディフェンス面では相手のインサイドやエースに好きにプレイさせない身体能力の高さを見せ、大きく評価を上げました。


逆に課題はレブロンの年齢とデイビスのセンター起用となります。

レブロンは今年で38歳と全盛期ほどの運動量でプレータイムを維持することが難しくなっています。

プレイオフでもそれは表れていて、やはり疲れが目立ち、ディフェンスで穴になっているときやオフェンスでシュートまで持っていけないときが目立ちます。

デイビスは2020年に優勝したときは4番ポジション起用でセンターにドワイト・ハワード、ジャベール・マギーなどのビッグマンがいました。

もちろんデイビスはセンターとして出場しても、NBAのセンターよりは強いです。ただ、相手が今回のようなMVP級のセンターになるとどうしてもパワー面で止められない部分も出てきます。また、高さでアドバンテージを取ることも難しくなってきます。


オフシーズンではリーブスや八村の再契約や優秀なロールプレイヤーの確保、デイビスを4番ポジションでプレイさせることができるセンターと契約することが重要となってきます。



デンバー・ナゲッツの完成度



デンバー・ナゲッツはカンファレンス・ファイナルで勝利し、初のファイナル出場を決めました。

カンファレンス・ファイナルMVPにヨキッチが選ばれ、この賞に関しても自身初の受賞となりました。


今回のシリーズでは、プレイオフでアップセットを起こしてきたレイカーズとの対戦でした。レブロンやデイビスといった2020年度優勝メンバーがいる相手のため、ナゲッツも油断が出来ない相手でした。

ただ、終わってみると4連勝とレイカーズ相手に1敗もせずにシリーズを突破することが出来ました。

このシリーズで特に目立ったのはヨキッチとマレーです。

ヨキッチはトリプル・ダブルを連発しており、しっかりとしたセンターがいないレイカーズでは一人でマッチアップできる選手がいないため、得点、アシストとオフェンスの軸として、コートを支配していました。

ただ、今回のシリーズではマレーが得点を量産したことが大きな勝因になったと感じます。

マレーが得点を重ねることでディフェンスはヨキッチだけに的を絞れず、ナゲッツを止めることができませんでした。

また、マイケル・ポーター・ジュニアも勝負所での3ポイントを決める活躍をしており、アーロン・ゴードンもヨキッチのアシストから得点を決め、ディフェンスではレブロン・ジェームズを止めるなど、大きく勝利に貢献しました。

チーム全員が自身の役割を徹底し、その軸にヨキッチがいるというのがナゲッツが強い要因だと感じました。



まとめ


ファイナルではセルティックスとヒートの勝者と対戦します。

どちらが上がってきたとしてもナゲッツのすることは一貫して変わらないでしょう。

ヨキッチを中心として、初優勝を掴むことができるのか、ファイナルの開始が待ち遠しいです。



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