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American Sports

バイウィークにみた日本人選手スコア

「バイウィークにみた日本人選手スコア」井口基史コラムLOVE THIS GAME Vol.2



バスケットボールコメンテーター


井口 基史(イグチ モトフミ)

1979年生まれ

鹿児島県出身

座右の銘「一緒に日本のバスケを熱くしよう」







鹿児島南高-愛知学泉大-カリフォルニア州立大ベーカーズフィールド校-ベーカーズフィールドカレッジ出身。アメリカ留学後にFIBA国際代理人資格をアジア初の受験取得。

国内プロリーグ発足後まもなく資格を返納しチームスタッフへ。

富山-滋賀-岩手-大阪でスカウト/通訳/GM/スポンサー営業/球団社長を経験。

現在はユース・プロ・日本代表まで熱量高めのバスケットボール中継で解説を務める。




Bリーグで活躍する日本人選手のスコア


日本人選手平均得点ランキングのトップ「1試合平均18.8得点」に国内バスケを盛り上げている立役者、河村勇輝選手(横浜ビー・コルセアーズ)がいます。話題先行ではなく、結果を出しているからこその人気ということがデータで示されています。

日本代表トム・ホーバスHCから「得点をとれ!」と、強くリクエストされたといわれる河村選手ですが、この数字からみても、いかに彼がW杯・パリ五輪に向け覚悟を決めてプロ転向したのかを感じる人は多いと思います。(天皇杯の成績は含まれていません)

また3/16日時点で外国籍選手を含む、アシストランキングでトップ「1試合平均8.9アシスト」を走り、スコアとアシストの両方でリーグを引っ張っていると言えます。

ちなみに歴代アシスト王では2018-19アシスト王 ジュリアン・マブンガが記録した「1試合平均8.5アシスト」が歴代最多平均ですので、今シーズンの河村選手が史上稀にみる活躍というのが分かります。



■現在のB1個人成績はコチラ



過去と比べてみると


外国籍選手・帰化選手・アジア特別枠の選手たちがコートに立てる、オンザコートルールがシーズンで違う前提条件がありますが、過去シーズンを通して平均18得点に到達した日本人選手はいません。河村選手がこの調子でシーズンを終えると、日本人選手・歴代最多平均得点、最多平均アシストでシーズンフィニッシュという歴史に残るシーズンになる可能性があります。横浜方面からビーコルブースターの楽しんでいる声が全国に聞こえているのは偶然ではないことが分かります!

また長く根強い代表待望論がある金丸晃輔選手が、3度も日本人トップに輝いているのをみると、代表待望論にも感情論だけでなく、根拠があるといえるでしょう。



海外で活躍する日本人選手たちは


NBA、Gリーグ、NCAA、FIBA(Bリーグ)では違うルールが多いので、(公式球、試合時間、スリーポイントの距離、コート上のルールなどなど)参考ですが、現在海外で活躍する選手たちの記録は下記をチェックいただけるとオンタイムで確認できます。

今年の夏はW杯がマニラ・ジャカルタ・沖縄ラウンドで開催され、決勝ラウンドはマニラが舞台です。日本代表は国内組と海外組の融合となるはずですが、12名と限られたロスター枠を目指した戦いにも注目が集まります。

バスケ日本代表の発表記者会見も、サッカーW杯の日本代表発表のように、一大イベントにしたいというのが、私がメディア側に籍を移してからの目標の一つでもあります。



■渡邉雄太選手のスタッツを見るなら(NBA ブルックリン・ネッツ)


■八村塁選手のスタッツを見るなら(NBA ロサンゼルス・レイカーズ)


■馬場 雄大のスタッツを見るなら(Gリーグ テキサス レジェンズ)


■富永啓生選手のスタッツを見るなら(NCAA ネブラスカ大)



話題の富永啓生選手は


海外で活躍する日本人選手の一例として、富永選手(ネブラスカ大・3年)のスタッツをみてみましょう。ステフィン・カリー(NBA ゴールデンステイト・ウォリアーズ)からSNSを通じたエールで大きな話題になりました。レンジャーカレッジ(短大)からネブラスカ大へ編入し2シーズン目のプレーですが、おしくもNCAAトーナメント出場は厳しそう。ただし昨シーズンに比べて、プレータイム、平均得点、3PT%が大きく伸びている事が分かります。

NCAAもFIBAルール(Bリーグ)とは大きく異なりますが、日本代表での経験や、W杯・パリ五輪を目標にチャレンジし続けたシーズンと読み取れ、同世代の選手たちにアメリカから勇気を与えたシーズンでしょう。



バイウィークは選手・コーチたちにとって、個人・チームを変化させる貴重な時間です。

怪我のケアや回復はもちろん、課題克服や新しいシステムの導入など、この時間を有効活用できるかが、チームスタッフの腕の見せ所。かつて私も対戦相手ではなく、自分たちを振り返る時間が作れる貴重なバイウィークで、選手へのフィードバックにいろんなデータや、映像を作ったことを思い出しながらレポートさせていただきました。きっとリーグのチームスタッフも同じような時間を過ごしたことでしょう!


ということで、みなさん今回もお付き合いありがとうございました!

みなさんのマイチームがケガ無く、グッドゲームになりますように!

また次回もお楽しみに!

「写真:筆者提供」




バスケットボールコメンテーター


井口 基史(イグチ モトフミ)

1979年生まれ

鹿児島県出身

座右の銘「一緒に日本のバスケを熱くしよう」






県立鹿児島南高-愛知学泉大-カリフォルニア州立大ベーカーズフィールド校-ベーカーズフィールドカレッジ出身。アメリカ留学後にFIBA国際代理人資格をアジア初の受験取得。国内プロリーグ発足後まもなく資格を返納しチームスタッフへ。富山-滋賀-岩手-大阪でスカウト/通訳/GM/スポンサー営業/球団社長を経験。

現在はユース・プロ・日本代表まで熱量高めのバスケットボール中継で解説を務める。




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