カンファレンス・ファイナル
プレイオフ3回戦、イースタン・カンファレンス2位シードのボストン・セルティックス対同カンファレンス8位のマイアミヒートの1戦が行われました。
結果は第7戦の末、ヒートがシリーズを突破し、ウエスタン・カンファレンスのチャンピオンに輝きました。
シリーズ初戦、先手を取ったのはヒートでした。
ジミー・バトラーやバム・アデバヨを中心にオフェンスでは全員が得点を取ってくるスタイルでゲイブ・ビンセントやケイレブ・マーティンなどのロール・プレイヤ-が得点を重ね、セルティックスの守備をかき乱す活躍をしました。
ディフェンスについても、名将スポールストラの戦略を実行し、ヒートは鉄壁のディフェンスでセルティックスのジェイソン・テイタムやジェイレン・ブラウンを抑えこみました。
大方の予想はセルティックスがシリーズを突破し、ファイナル進出を果たすとみられていましたが、なんと第3戦まででヒートが3勝でセルティックスに1勝も許さずにシリーズ突破の王手をかけました。
NBA優勝するのはどのチーム?
0%ナゲッツ
0%サンズ
0%ウォリアーズ
0%レイカーズ
シリーズ0勝3敗から逆転勝利を収めたチームはNBAの歴史上いません。
セルティックスは歴史を作るようなパフォーマンスをしないといけないくらい窮地に追い込まれました。
ただ、昨年度ファイナルまで進出したセルティックスはそのままでは終わらず、3連勝で第7戦まで持っていきました!
どっちが勝ってもおかしくない状況まで持っていきましたが、最後はヒートが1勝をつかみ取り、シリーズ突破を果たしました。
2年連続のファイナル進出はできなかったセルティックス
セルティックスは昨季、ファイナル進出を果たし、惜しくもゴールデンステイト・ウォリアーズに敗戦し優勝は逃したものの、大きなインパクトを残し、ほとんどメンバーが変わらず、さらに補強された今年は優勝を期待されていました。
特にマルコム・ブログドンの補強はハンドラーができ、シュートの効率もよく、DFも優秀と完璧にセルティックスにマッチしており、自身もシックスマン賞を受賞する活躍でした。
シーズンもイースタン・カンファレンス2位と強さを発揮し、チャンピオンになるべくプレイオフに臨みました。
ヒートとのシリーズでは予想外にも先に3勝を取られ、あとのない状態となってしまいました。
スイープだけは避けたい第4戦ではテイタムやブラウンが意地を見せ、何とか1勝を返すと、続く5戦でもホームの力を借りて、勝利をおさめました。
第6戦では一進一退の展開が続き、4クォーター残り数秒で2点リードしていたものの、残り3秒でバトラーに3ポイントファールをしてしまい、3本のフリースローを全て決められ逆転をされてしまいました。
決めないとシーズン終了のセルティックスはスローインからマーカス・スマートが3ポイントを放つも惜しくもリングからこぼれ、ヒートが勝利したかと思いましたが、デリック・ホワイトが外れたボールをそのままチップインをしたのがリングに入り、逆転勝利で第7戦へと望みを繋げました!
結局第7戦ではヒートに敗戦してしまったものの、とても見ごたえのあるシリーズとなりました。
今シーズンが終了したセルティックスは来期に向けどのような動きをするのか注目が集まります。
オールNBAに選出されたブラウンはファースト・オプションでプレイできるチームを希望しており、ロケッツと契約する可能性が報じられています。
インサイドのホーフォードも優秀な選手ですが、年齢の問題も出てきます。
そんな中、来シーズン再びファイナルを目指すために主力をトレードする必要も出てくるかもしれません。
ヘッドコーチについても、おそらく続投すると思いますが、コーチのFA市場がにぎわっているのを見るとないとは言い切れない状況です。
オフシーズンのセルティックスの動きにも注目したいです。
ヒートの強さ
ヒートは第8シードながら第1シードのバックス、第5シードのニックス、第2シードのセルティックスと強豪を倒し、ファイナルまで進出しました。
今プレイオフのヒートと言えば、ジミー・バトラーがその勝負強さを発揮し、上位シードに勝利してきた印象もありますが、やはり一番の強さはそのチームのカルチャーにあると感じます。
ヒートはバトラーだけではなく、全員がその気持ちの強さを持っており、あきらめない不屈の精神を持っています。
ディフェンスでは全員でしつこくハードに守り、簡単に相手にやられません。
オフェンスでは全員がボールをシェアし、積極的にアタックし、シュートを打ってきます。
また、それを可能にするヘッドコーチがいます。
ヘッドコーチのスポールストラは数多くの戦略を持っており、そのアジャスト力は第8シードのヒートをファイナルまで押し上げるものです。
ファイナルではデンバー・ナゲッツと対戦します。
ナゲッツは2年連続でMVPにも輝いたこともあるニコラ・ヨキッチがおり、そこから展開されるオフェンスでファイナルまで進出してきました。
スタメンにはアーロン・ゴードンやマイケル・ポーター・ジュニアなどサイズのある選手がそろっており、一方ヒートはサイズがない選手が多いチームです。
ヒートがナゲッツに勝利するにはまずヨキッチの仕事を半減することが重要になります。
そのうえで、ゴードンやMPJなどのサイズのある選手にリム付近でボールを持たせないことが大事です。
また、ジャマール・マレーもプレイオフで大爆発している選手のため、ヨキッチのピックアンドロールは気をつけないといけません。
それを守ることが出来れば、ヒートに勝機は十分あると考えます。
まとめ
ナゲッツ対ヒートが6月から始まります。
どちらが勝っても歴史が作られるファイナルとなります。
ナゲッツは初のチャンピオンに輝くことが出来るのか注目です。
ヒートも8位シードでチャンピオンになる初のチームになれるか注目です。
また、どちらのチームのエースも初のチャンピオンとなります。
その歴史的瞬間がもうすぐ決まります。
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