シーズン後半戦
NBAもオールスターが終わり、シーズン後半戦に突入している。
オールスター前にトレードデッドラインがあり、各チーム優勝やプレイオフ進出に向けて、大きく補強をしてきた。
その中でも大きな動きを見せたのがロサンゼルス・レイカーズだ。
レイカーズは現在ボストン・セルティックスと並んで歴代最多タイ17回のNBAチャンピオンとなっている名門である。
2020年にもNBAチャンピオンに輝いており、歴代通算得点No.1のレブロン・ジェームズ&現役最強クラスPFのアンソニー・デイビスの2枚看板を擁している。
レイカーズが勝てない
今シーズンレイカーズは32勝34敗(3/10時点)でウエストカンファレンス9位と苦しんでいる。
苦しんでいる要因として選手層の薄さが大きく関係していると考える。
昨シーズンからラッセル・ウエストブルックをチームに迎え、レブロン、デイビスとのBIG3を形成したがサラリーの関係上、BIGにフィットするロールプレイヤーの補強ができなかった。その結果、インサイドが狭くなり、BIG3の良さをかき消してしまう結果となった。
他にもレブロン、デイビスの出場試合数も選手層の薄さに関係してくる。
レブロンは今年度38歳と選手としての全盛期は過ぎている。それでもいまだに出場さえすれば、NBAトップレベルのプレイヤーである。ただ、年齢もあり、ロードマネジメントが
増えているため、レブロンが出場しない試合が多くなっている。
デイビスは怪我をしやすいプレイヤーとして有名である。今シーズンはまだ試合に出ているが、昨年、一昨年のシーズンは半分ほどしか出ていない。もちろん試合に出ているときはリーグ最強クラスであるため、デイビスがどこまで試合に出場できるかは大きな問題である。
トレードによる補強
シーズン前半戦は勝率5割を切り、トレードデッドラインでどのような動きをするか注目を集めていた。実際にレイカーズに加わった選手、トレードされた選手をまとめてみた。
新加入 | 放出 |
八村塁 | パトリック・ベバリー |
モー・バンバ | トーマス・ブライアント |
マリーク・ビーズリー | デイミアン・ジョーンズ |
デイボン・リード | フアン・トスカノ・アンダーソン |
ディアンジェロ・ラッセル | ラッセル・ウェストブルック |
ジャレッド・バンダービルト | |
まず放出選手での一番の注目はラッセル・ウェストブルックだろう。
ウェストブルックはアスレチックカードであり、通算トリプルダブル歴代1位とカードながら得点、アシスト、リバウンド、すべてできるエースカードである。
ただ、よく指摘されるのはシュートの効率の悪さと安定性である。
ここ数年ウェストブルックはアウトサイドシュートに苦しんでおり、その確率が問題となっている。また、ターンオーバーが多く、安定性のない選手というイメージがついている。
ただ、ウェストブルックはゲームを支配できるプレイヤーであり、まだNBAではスターである。ウェストブルックがいると周りが活きるというのもウェストブルックの強みである。
今回ウェストブルックを放出したのはフィットの部分もあると思うが、サラリー合わせがあったと思う。ただ、そのトレードで獲得した選手でレイカーズは今期の勝者になるかもしれない。特に八村塁がいることで日本バスケ界はレイカーズに釘付けだろう。八村塁はウィザーズ時代では点を取ることを求められていた。ただ、レイカーズでは点を取れるレブロン、デイビスという選手がいる。そのため、八村に求められるのは2人が不在の時の得点、ハッスル、リバウンドだと私は思う。レブロン、デイビスが不在時には八村がスクリーナーとしてロールをすることで非常に止めづらい武器の一つになるだろう。また、2人にDFは寄るので合わせの動きやスポットシューターとしてシュートを決めきることができれば大きくチームの勝利に貢献することができるだろう。
レイカーズは優勝できるのか
アウトサイドシュート・ゲームメイク・エースガードDF・ハッスル・サイズとレイカーズにないものをトレードで獲得した選手ですべて補うことができた。
現在プレイイントーナメントに出場できる9位につけているが、5位~10位までは2ゲーム差とすぐに順位が変動する。1戦1戦確実にレイカーズが勝つことができれば、プレイオフに出場できるチャンスは大いにあると感じる。
今回のトレードでレブロン、デイビスが健康体であれば優勝できるチームへ進化した。
プレイオフにさえ、出場できれば最も怖いチームはレイカーズかもしれない。
このウェブサイトは株式会社WASABIZによって運営されています。無断複製、転載を禁止します。
Comments